美術館のようなトレド大聖堂(スペイン)

世界遺産にも指定されている古都トレド

スペインの中央部、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都であるトレドは、1986年に「古都トレド」として世界遺産に登録されました。

トレドは首都マドリードから南へ70km離れていて、3方をタホ川で囲まれているため天然の要塞都市として繁栄しました。歴史は古く、紀元前190年にローマ帝国が都市を築きキリスト教が布教されましたが、その後、西ゴート王国の首都となりユダヤ教が布教され、8世紀から11世紀にかけては勢力拡張を狙うウマイヤ朝の支配下となりイスラム教が布教されたそうです。そのためか、街並みはキリスト教やユダヤ教、イスラム教の文化が入り交ざった独特な雰囲気を感じました。その後、11世紀にキリスト教国のスティリャ王国が領土を取り返し、15世紀にフェリペ2世が宮廷をマドリードへ移すまで栄えたそうです。

サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂

1227年のカスティーリャ王フェルナンド3世の時代に着工され、カトリック両王時代の1493年に完成しました。ゴシック様式のカテドラルの中にイスラム様式の部屋があるような珍しい造りとなっています。トレド大聖堂は現在でもスペイン・カトリックの大本山となっているそうで、スペイン最大規模のトレド大聖堂は4つの側廊と22の礼拝堂があります。

主祭壇

高さ約30mの主祭壇には新約聖書の各場面が描かれています。大聖堂自体はルネサンス様式ですが主祭壇はゴシック様式となっているそうです。

聖歌隊席

聖堂の中央にある白い微笑みのマリア像の後ろには上下2段の聖歌隊席があり、椅子には細やかな彫刻が施されています。また、金色に装飾されたパイプオルガンは17世紀のものだそうです。

宝物室

宝物室にはイサベル女王の王冠や金、銀、宝石などで飾られた聖体顕示台が展示されています。高さ3m、総重量は200kgで、中央は総純金製で、年に1回の聖体祭でトレドの町を練り歩くそうです。

トランスバレンテ

ナルシソ・トメ作の「トランスパレンテ」は、チェリゲーラ様式と呼ばれるスペイン独自のバロック様式で、天使や聖母像など細やかな装飾が施されています。

エル・グレコの傑作

スペインの絵画三大巨匠のひとりであるギリシャ人の「エル・グレコ」は16世紀半ばにトレドへ移住し多くの作品を残しています。トレド大聖堂にも、エル・グレコの初期の傑作で、キリストが十字架に架けられる直前の姿を描いた「キリストの聖衣剥奪」などが展示されています。

このほかにも美術品が多数展示されていて、まるで美術館のようでした。見どころがたくさんあるので、じっくり見学するには1~2時間は必要ですね。私はパッケージツアーだったので、見学時間が限られていましたが、もう一度ゆっくりと訪れてみたい場所のひとつです。

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