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世界のバザールから第3回目は、フェズのメディナ(旧市街地)のスークを探検してみました。
モロッコの内陸にあるフェズは、かつてリドリース朝やマリーン朝などの首都がおかれました。複雑な構造の旧市街地は迷宮に例えられ、1981年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
メディナとスーク
メディナは旧市街地、スークは市場のことです。メディナの中にある、ある商品に特化した商業地域のことをスークと呼ぶそうです。スークには、販売している商品でエリアが分かれていることが多く、真鍮、革製品、バブーシュ、服などある一種類の商品を売るお店が並んでいます。
いよいよスークの中へ
私は、友人と2人旅の手配旅行で、フェズのスークはガイドと一緒に3人で行きました。午後にエルフードへの移動が控えていたため、スークであまり時間が取れず、とりあえず見ておいた方が良いものをガイドにお願いして案内してもらいました。
フェズは、よく迷路に例えられますが、ガイドブックを見る限り2本のメインストリートを大きく外れなければ迷わない印象でした。とはいっても私はガイドの後をついて行っただけだけど・・。
宿泊していたリヤド(ホテル)にガイドが迎えに来てくれて、そのまま専用車でスークの入り口ギリギリまで行きます。ドライバーは後で迎えに来てくれるそうです。旅行会社からは英語ガイドと言われていましたが、英語と日本語ができるガイドだったので、日本語でお願いしました。
スークの通りは本当に狭いですね。車は入れないので、狭い通路をリヤカーやロバ、人々が行き交っていて、よそ見しているとぶつかりそうでした。
私が通ったところでは、野菜や魚などの食品を売るお店が多く見られました。ガイドによると朝早すぎたようで、まだ閉まっているお店が結構ありました。もう少し遅い時間に行くともっと活気があるそうです。
魚屋さん。鰯みたいな小さな魚がカゴに入っていました。
アーティチョークが・・・乱雑だけどこういう野菜っておいしいんだよね。
タバコは1本単位で買えます。
結婚式の山車を売られていました。隣には新郎新婦が座る結婚式用のソファーがありました。こんなものまで売ってるんですね。
カフェ・・・だと思われます。
観光も忘れずに!
スークの中にモスクやマドラサ、博物館などもあるので、しっかり観光しておきましょう!
カラ・ウィンモスク
「カラ・ウィンモスク」は、チュニジアの「カイルアン」から避難してきたアラブ人やユダヤ教徒が移り住むようになり、859年に建てられたフェズ最大のモスクです。教育機関としても有名で、世界最古の大学ともいわれています。イスラム教徒しか入場を許されていないとのことで、外から見せていただきました。
アッタリーン・マドラサ
1325年に建てられた。中庭にある白大理石の噴水や繊細な彫刻が施された列柱が見どころです。お祈りの時間は入ることができないそうです。
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟
フェズ繁栄の礎を築いたムーレイ・イドリス2世のお墓がある聖廟です。特に女性の侵攻を集めているそうです。イスラム教徒しか入ることができません。
お買い物エピソード
タンネリ(革なめし)を見学するためには、周囲のお土産物屋の屋上から見るしかないらしく、私も革製品のお店に通されました。革の強烈な臭いを緩和するために入口でミントの枝をもらいます。ミントを鼻にあてながら、恐る恐る屋上へ・・・
この時は、水の桶に入っている人はいなくて、大きな木製のドラムに革をいれて人力で回して革を洗っていました。だからかもしれませんが、そんなに臭いとは思わず、風向きによればちょっと「ん!」というくらいでした。
タンネリを見学して、階段を下りていくと店員が私を待ち構えています。ガイドはミントティーを飲んで店員とおしゃべり状態です。私もせっかくだからフェズで革製品を買ってもいいかなと思っていました。
最初に見たのがバブーシュ!バブーシュに鼻を付けて臭いを嗅ぐとやや生臭い臭いが・・・”ここのは止めておこう”
次に見たのは、ポシェット!これは全然革のにおいがしないし、手触りもソフトでいい感じでした。さて、戦闘開始!!
2階の売り場でやってたんだけど、ここで一旦、1階に降りてトイレに行きました。トイレから出るとさっきの店員が、ドア前で待ち構えているではないか!肩からさっきのポシェット掛けてるし・・
この後しばらく、「1000ディルハム」と「500ディルハム」で押し問答しました。もう、買わなくてもいいやって思っていたら・・・
というわけで、3000ディルハム(約36000円)の革製のポシェットを500ディルハム(約6000円)でゲットしました。いや~なかなか手強かったわ!このポシェットは日本に帰っても全然、革の生臭いにおいもなくて、いい買い物したなと自己満足しきりでした。
でも、本当の相場はいくらなんだ?果たして安かったのか・・・