第1回目は、カイロのハン・ハリーリ・バザールを紹介します
「ハン・ハリーリ」は14世紀後半に開かれたエジプトで一番大きなバザールです。中世イスラムの面影を残す入り組んだ路地に無数の商店がひしめき合っています。日用品から土産物まで何でも売られていて、貴金属から民族衣装のガラベーヤやTシャツ、スパイスなどありとあらゆる物で溢れかえっています。
私は、パッケージツアーで訪れたので、バザールでは1時間しか時間が取れませんでした。路地を曲がると帰れなくなってしまいそうだったので、メインストリートを真っすぐ行って途中で折り返しました。また、どうしても路地に入りたい場合は、路地を入ったら絶対に曲がらないというマイルールを作っていました。
商品に定価はなく、値札も付いていません。欲しいものがあったら店員と価格交渉をして値段を決めます。相手は熟練の商人ですから、こちらに勝ち目はありません。私も最初の頃は、最初の言い値が分からなくて相場よりも高い値段で交渉を始めてしまい、結局相場の2~3倍で買ってしまうという失敗を重ねてきました。でもこれも旅の醍醐味と楽しんでいるんだけどね。中東の国々に何回も旅行して、やっと最近になって価格交渉が分かってきたかな~って感じです。
ボッたくられても旅の思い出ができたと思えるくらいの余裕をもっていた方がいいですし、価格交渉で合意に至らない場合は諦めるくらいがちょうど良いです。案外、交渉決裂で「もういらない」って店を出ると追いかけてきて、こちらの言い値にしてくれるケースもありますよ!
お土産用でしょうか?スパイスが小分けにして売られていました。ちょっと試してみたりお土産にいいですね。
こちらは、よく見かける量り売りタイプ! 赤いのはハイビスカスティーかなと思うんだけど・・・
スパイス屋さんで声を掛けて写真を撮らせてもらいました。彼は英語ができなかったので話は伝わらなかったけど、撮った写真を見せたらすごく喜んでくれました。
バザールの猫ちゃん! 何だか古代エジプトの壁画に出てきそうなくらいシュッとしてますね。
お買い物エピソード
店員さんたちは、店の前をアジア人が通ると店の中から飛び出てきて片言の日本語でセールストークをします。
一番多かったセールストークは「バザールでござーる」、次によく言われたのが「カカクハカイ(価格破壊)」でした。誰が教えたんだろう・・
他にもショールを手に持って「いちま~い、いちド~ル」というのが多かったかな。私もこの言葉に惹かれて買い物をしてしまいました。
店員が、「シルクのショール、1枚1ドル(アメリカドル)」と言っていたので、1ドルならばら撒き土産にちょうどいいし5~6枚買って帰ろうかなと思って、店員に近寄って外に置いてあるショールを見ていると・・・
確かに店の中の物の方が心なしか品質も良く、デザインも豊富でした。その中から6枚を手に取って、
そう言って、その中の1枚を手に持ってショールの端のフリンジの部分に、ライターの火をかざしながら、
ショールを私の鼻先に持ってきたので、においを嗅いでみると髪の毛を燃やしたようなにおいがします。”シルクだって証明したいんですね”って思ったけど、10ドルのばら撒き土産を配るほど私も裕福ではないので、ばら撒き土産は諦めて最初の6枚から2枚だけ選んで、
ということで、2枚で15ドルで購入しました。いやいや疲れるわ~
後でツアーガイドと添乗員さんに、この話をしたら「1枚1ドル」は日本で言う「安いよ、安いよ」みたいなもので、お客を店の中に入れるための口実ですよ!と言われました。まんまと引っかかってしまった。
果たして、このショールはお得だったのか?