ヤズドの金曜日のモスクと沈黙の塔を観光しました
ヤズドはイランのほぼ中心に位置している砂漠都市です。日干し煉瓦の街並みに青いモスクがくっきりと映え、かつてはシルクロードの交易都市として栄えました。ヤズドはゾロアスター教徒が今なお住んでおり、今では珍しい拝火神殿や鳥葬が行われた塔を見ることができます。
マスジェデ・ジャーメ(金曜日のモスク)
14~15世紀に建てられたヤズドのシンボル的なモスクで、2つの塔はイランで最も高いと言われています。正面入口とドームのモザイクタイルは、イスラーム建築の傑作と言われています。
観光客の姿をあまり見かけることがなく、とてもゆっくりと観光できました。
日干し煉瓦に青いタイルが映えて独特の雰囲気をだしています。ウズベキスタンのヒヴァやブハラなどでも同じ雰囲気を感じましたが、ウズベキスタンは素朴な感じで、イランは洗練されているような印象がありました。
ドームの中を下から見上げると内側は美しいアラベスク模様になっています。
ミフラブの装飾も手が込んでいます。このタイルワークは素晴らしくて、いつまでも見ていたいです。ミフラブの前には、お祈りのための絨毯が敷いてありました。絨毯の上にある小石はモフルと言って、シーア派が礼拝の時に額をつけて祈るのだそうです。
アミール・チャグマーグ広場
15世紀に建てられたモスクやバザールがあります。残念ながら工事中でしたが、日彫りレンガと柔らかな水色のタイルが優しい雰囲気です。広場を望むバザール入口には2本の塔がたっています。
私が行ったときには、バザールの中には入れませんでしたが、工事中だったからでしょうか?謎のままです。広場から外観の写真を撮っただけで観光は終わりました。
沈黙の塔
ヤズドは、今なおゾロアスター教徒が住む街として知られていますが。沈黙の塔では、かつてゾロアスター教徒の鳥葬が行われていました。1930年にレザー・シャーが鳥葬を禁止したため、今ではゾロアスター教徒もイスラム教徒と同じ土葬を行っているそうです。
沈黙の塔は、高さ50mほどの丘の上に建っています。丘を登る道は整備されていないので、登るときは息が切れました。また、足元は滑りやすいので歩きやすい靴で登ったほうがよいです。頂上からはヤズドの町が一望できます。